これまでの活動記録
国見山への関心
1995年・木下会長時代。地元の身近な自然ということで、我が街の北にそびえる国見山に関心を持ちました。登山といっても獣道で、ガサヤブをかき分けかき分け頂上に辿り着きました。想像以上の景観でした。
眼下に自分たちが暮らす街が箱庭のように一望できまして、阿武隈の山並みが太平洋に入り、関東平野が広がり、那須から東北の山並みが望める、松尾芭蕉の言葉に不易流行があります、変わらないものと常に変化するもの、まさにそういう言葉がピッタリする景観に感動しました。クラブメンバーの数人はこの山の頂上から初日の出という年の始めをやっている方も出始めています。
国見山へ市民を誘導
クラブ内で何度か登山を実施しまして、獣道にほんの少し歩きやすいように下刈りをしたりしまして、やがてこうした感動を是非多くの市民に、とふるさ市民ハイキングを実行しました。
百人以上の親子づれが参加してくれました。
中には90歳近いお年寄りが参加しまして、理由を聞きますと、旧制中学の頃、一度昇ってあの感動をもう一度、と参加した、感激してくれまして嬉しく思いました。南限北限の植物もかなりありまして生物の先生にお願いしまして自然環境の大切さを学ぶふるさと教室も開きました。ひと昔前は沢の水が音を立てて流れていたけれども今はチョロチョロと見る影もないほど山が荒れている。里山野山は、我々地元の人間が手を入れて見守っていかねば荒れ果てていく、自然保護なんてものは放置していたんでは駄目で必要な対策をうっていかねば、ということも学びました。
徳川氏とも対談
国見山は国有林と市有林、そして水戸徳川家がかなりの部分を保有している山です。山頂は全てが徳川さんでしょう。国見山のすぐ下には瑞竜山があります。
ご承知のとおり、代々水戸家が葬られています水戸徳川家のお墓ですね。
中国風水思想に基づいて国見山をバックに瑞竜山を墓所に選んだのではないかとも言えますので、国見山にむやみやたらに登るのを水戸様はあまり快しとは思ってない気もします。でも素晴らしい山ですから自然環境の大切さを学び市民が気軽に憩える里山になったらいいなあ、と私たちは思っています。
平成の桃植えスタート
水戸黄門様が太田の西山に隠居所を建てられたのは中国の詩人: 陶淵明の桃花源記によるといわれています。ですから桃の花も数百本西山荘周辺に植えたと記述があります。最期の将軍慶喜さんのお父様・水戸徳川9代藩主斉昭公も桃を植えました。
桃の木は大体20年で枯れます。 近年は西山荘周辺で桃の花が見られなくなり殺風景でした。温故知新、歴史に学ぼうと、秋山三郎会長時代をスタートに私たちもこの数年、平成の桃植え活動を行なっています。最初は財団法人日本花の会の寄贈を受けました。
その後は自己調達で補植しています。

(写真は西山荘へ向かう街道沿いの桃)
やまぶきも植栽開始
常陸太田は山吹の里といいながら、街中にほとんど姿を消してしまったやまぶき。市の花にもなっているのにこれではおかしい、と私たちは考えました。
メンバーの一人が周辺の野山を歩きまして、群生している所を発見しまして、それを持ち帰り、挿し木を繰り返して苗木を増やしまして、候補地を選びまして植えはじめました。
すでに植えたのは校章もそのデザインの県立太田第二高校の土手、水戸八景の一つ、山寺の晩鐘、西山荘周辺などです。山吹は比較的手間がかからずに増えて行きます。
誉田地区など市内の公民館、老人会でも自主的に山吹を増やす運動が始まりまして、やがて街中に黄色い可憐な花が広がっていくのでは、と期待しています。
県北探訪
阿武隈・八溝山系の野山は自然の宝庫です。こののどかで牧歌的な県北は近年、自然の中のリフレッシュを求める首都圏の人々に静かな人気を集めはじめました。私たちも身近なのに意外と知らない県北地域探訪の小さな旅を始めました。
m1999年春・佐竹七福神めぐり
4月14日:ふるさと活性委員会主催の佐竹七福神巡りを実施しました。9人が参加。
佐竹七福神とは、数年前、建築史家・一色史彦氏が茨城県北の7社寺に設けた佐竹氏ゆかりの寺社巡りコース。
前日までのはっきりしない天気もすっきり晴れ渡りAM9時、ワゴン車に6人、乗用車に3人の分乗で常陸太田を出発。先ずは常北町の小松寺。8世紀:行基建立の名刹。毘沙門天を安置。初めて本堂に入らせてもらい苔むした裏庭の風情に京都の寺にいる錯覚を味わう。次に寿老人:七会村「徳蔵寺」。空海の創建。3個所目は大山寺。桂村の虫きり寺。福禄寿。やはり空海創建。この御住職は人当たりが良く突然の参拝なのにお茶の接待を受けまして感激。次に大黒天:立野神社。
緒川村からは栃木越えの山道を走り県北大子町に。目に入る景色はほんのり緑がかってきた木々の芽吹き、峠は過ぎたがまだ咲き誇る桜、鮮やかなピンクの桃、黄色の連翹や菜の花、純白のコブシ、色とりどりの芝桜、所々で始まった農婦の野良仕事、のどかな山里の光景に車内は「良いねえ」「穏やかだねえ」「疲れが取れるねえ」。県北のお寺を回る目的の一つはこの県北に暮し住む私たちが、こののどかで素晴らしい自然の魅力と脈々と続く歴史の奥深さを再認識することでもありま
す、企画して良かった、と思いました。
PM1時半前、予約しておいた湯葉の里に到着。釜揚げ豆腐から湯葉の刺し身、筍のご飯などなど季節感豊かな味わいに皆さんご満足の様子。八溝の冷酒がことさら旨かった。
この日最後は弁財天:日輪寺。
茨城栃木福島の3県の分水嶺:八溝山標高1020Mの山頂近くにある。展望台からの眺めは360度のパノラマ。太平洋から阿武隈の稜線、磐梯山、日光那須連山、筑波から関東平野、その清々しさに何人かの参加者から「今度はうちのヤツにも見せてやりたい」という呟きが聞こえてきた時、今日の催しは成功した、と思いました。