川又健康情報新聞
2001:1:19 第325号


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日本が誇る自然保護のメッカは尾瀬でしょう。毎年年末に戴く尾瀬の風景写真入りカレンダーは私の宝物のようです。1、2月は雪の波紋の幻想 フォト・谷川洋一

健康の基本は免疫の調節

人間の体には外から進入してきた異物(ウイルスや細菌、毒素等)を取り除いたり、やっつけたりして体を守ろうとする能力があり、これを「免疫」と呼んでいます。
日常生活の中で自然に病原菌をやっつけてくれて健康な生活を送れる(自然免疫系)だけでなく、 例えば、私たちは一度ハシカにかかると、はしかに対する抵抗力ができて二度と罹らなくなるなど細胞が持つ記憶装置によって病気から身を守る重要な免疫機能(獲得免疫系)が働いています。
骨髄や胸腺、脾臓、リンパ節、腸管などが織り成す正に神秘的な人体の防衛機構といえますね。
免疫力が低下しますと、繰り返し風邪を引きやすい、ヘルペスや肝炎、カンジタ、肺炎、扁桃腺炎を起こしやすくなるし、ガンもまた免疫力低下と密接に関与している(キラーT細胞、NK細胞、マクロファージなど免疫細胞がガン細胞を破壊できなくなる)と考えられます。
反対に免疫力が強すぎる結果、起こるやっかいなトラブルがアトピー皮膚炎、鼻炎、喘息などのアレルギー疾患です。免疫系に異常が働き(不明な点が多いが血清中のIGE抗体値が異常に高い、免疫系の恒常性・バランスの乱れと推測されています)、抗体やリンパ球が自分の細胞に攻撃をしかけたり傷つけてしまう過剰防衛反応なのです。
言葉を変えますと「免疫力」とは、体にもともと備わっている、「自然治癒力」のことですが、年を取ったり、体力が落ちてくると免疫力が低下してきますし、反対に、動物性蛋白質多食など食生活の変化、添加物、大気汚染、ストレス増加など環境の変化要因から免疫の亢進・アレルギー疾患の増加が目立ってきています。
免疫力は強すぎても弱すぎてもいけません。一朝一夕には不可能ですが、狂った免疫のひずみを整えてガンやアレルギー疾患に苦しまない一層健康な生活を送りたいものですね。
参考文献 「アレルギー」(有斐閣・斎藤洋三編)、「からだと免疫のしくみ」(日本実業出版、上野川修一著)

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