みちのくが始まる街からの通信 2001・6月〜10月抜粋  HPトップ画面に

小泉さんには5年の猶予を
みちのくが始る街からの通信 6:6
真紀子外相タタキがすさまじい。女性特有のヒステリック発言はあるだろうが、基本的には真紀子さんのスタンスは間違いではないと私は思う。キャスター木村氏がさっき言っていた、「試験で選ばれた公務員と選挙で選ばれた公務員、果たしてどっちが偉いか?勿論、選挙だ。大臣の方針に従わない役人こそ罷免されるべきだ」と。
偉いはずの選挙で選ばれた方々が、試験で選ばれた官僚のいいなりになったり、特権を悪用し私腹を肥やす悪徳政治が積み重なった我が国の政治と制度を大きく変えようと頑張り始めた小泉政権。自民党の内部や一部野党にもう既に暗躍しはじめた小泉つぶし。我が街のような地方都市ですら市長を換えて新たな角度からの市政運営を任せる時、最低でも2期8年はやってもらわないと何もできない、何も変わらないと言われますよね。まして国ですよ、一年や2年で何が出来ますか?せめて小泉さんには4、5年は腰落ち着けてやってもらいたい・・・。

傷心の子どもの緊急避難
みちのくが始る街からの通信 6:9
小学校乱入殺人事件は実に痛ましい。精神に異常をきたしていた容疑者は、きっと不幸なことに、無差別に包丁を振り回して殺傷する行為こそが己の存在のバランスを保つ唯一の策、という時空を迎えてしまったのだろうが、偶々、彼の時空と交差してしまったこの学校と被害者の運命と哀れな犠牲に深い哀悼の意を表したい。
地獄絵のような事件に遭遇した児童生徒の心のケアが取りざたされています。校舎の立て替えも考えている、と語った文科省副大臣の機敏な判断もきっと正しいだろう。傷ついた心を癒すには素朴で静かな自然が一番良い。どうだろう、惨劇を目撃した子供たちを一定期間、のどかな自然に包まれた山奥の学校に内地留学をしてみたら・・・。日本全国にはあちこちに、先生が一杯、生徒が数人という正に教育的環境満点の山の学校がたくさんあります。PTSD対策の一つになるでしょう。

平和な風景
みちのくが始る街からの通信 6:11
おぞましい事件はもういいですね。今日は明るい話題を。
軒先に巣くっていましたツバメ、雛をかえしました。2、3日前から黄色いくちばしを大きく開けて3羽のひよこツバメが元気に餌をねだっています。お母さんツバメもお父さんツバメも、せっせと幾度も幾度も餌取りに飛びまわっています。いつまで見てても飽きない光景です。
姪が昨日、大きなお腹をして来訪、まもなく二人目が出来そうです。2歳になる長女、絹香ちゃん、可愛くなってきました。髭が恐いのか私にはまだ完全には気を許さない。でもきっとそのうち慣れるでしょう。私は昨日は、夕方から会合でいなかったが、カミサンの話だと、絹香ちゃん、ツバメの赤ちゃんを見つけて興味津々だったとか。
この時期、ドクダミの白い花が咲き始めました。今日は庭の隅から一本切りまして、平底フラスコに活けまして机の上に置きました。当分、ツバメの親子とドクダミ鑑賞が忙中閑の楽しみになりそうです。

人柄
みちのくが始る街からの通信 6:12
他人に優しい、羨まない、素直・・・。私の回りにも多くの素晴らしい人柄の方がいます。高校同級生A君もその一人。 クラスが違ったから近年になって同級と判った。食料品の卸商をやってます。ライオンズメンバー。彼が一年間やられた副幹事(司会進行がメーン業務)の後を受けて愚生がこの7月からやらせて戴く。アドリブが多い私と違って彼は真面目で律義な司会だった。先だっての準備理事会、副幹事初仕事、頼んで彼に隣の席に居てもらった。彼とかなり違った雰囲気の司会になった。しかし、彼はけして文句など言わない。自分を知り他人を知っている。持ち味や個性の違いを知っている。人が良くて大きい人だ、と改めて感じた。
彼の恩師はT先生。T先生は数年前から地元新聞にスケッチとエッセーを連載中。今は能登半島の灯台や島めぐりが題材が続いている。毎週楽しみなコラムだ。A君等が幹事で毎年夏、大洗にある先生のアトリエでクラス会をやっていると聞く。我が道を行く、タイプの先生だった。今も作品からその人柄がにじんでいる。「毎週楽しみに読んでます、って伝えてね」とA君に言った。「クラスが違ってもチャンスあったら来たら」って彼。T先生あってA君あり。人柄の良さに感じ入ったひとときでした。

片づけ開始
みちのくが始る街からの通信 6:13
イタリアからのホームステイお客様・成田着まであと一ヶ月ちょっと。私の書庫になっている部屋を今日から片づけ開始。今月一杯もやれば部屋ができるでしょう。
今考えてる計画は、15日滞在のうち、富士山と東京には連れて行かなきゃならないが、基本は日本の田舎の情趣と伝統に触れてもらおうと思ってます。問題は会話だなあ。心で接して以心伝心かなあ。

梅雨・心の晴れ間
みちのくが始る街からの通信 6:14
本格的梅雨に突入。AM10時半から正午過ぎまで旧県庁で大好き茨城県民会議・共創部会の会議。今年度計画を審議。A委員が中々面白い提案、ドックイヤーの速さで進む時代の中で、数年、数十年後の茨城の未来づくりの夢を語り、その実現へ向かって今、県民として自分は何をしようとするか?この辺の提言・決意発表コンテスト事業だ。彼の時空、発想はいつも極めて独創的で、今回も大賛成しました。仮称「200X年茨城未来発見への旅・今、私はここから」みたいなタイトルになるかな?
この部会の楽しさは、手探りの中に幽かな茨城の夢を語り合う議論の真剣さにあるようだ。
午後、帰り道に知人の病気見舞い。太平洋の海風が漂う瀟洒な病室で結構元気そうだった。スケッチ水彩画が数枚。書いたの?暇だからね。我が街の源氏川風景、水戸・偕楽園、ギリシャ点描、奥久慈・大子町在住の陶芸家・クナッパーさんのアトリエなど。うまいねえ、どんどん描いたら良いよ。顔をほころばせていた。夏前には退院できそうかな?源氏川の堤防に桃植栽・新企画考えてるんだ、早く元気になって、実現できるよう力を貸してね。私より一回り先輩ですがいつも独創的な彼もまた、私の大好きな飲み仲間です。

嬉しいメール
みちのくが始る街からの通信 6:16
今朝は嬉しいメールを発見。来月やってきますイタリア女性からの初メール。ホームステイ申請書に書かれていた私のEメールアドレスを手にしたため、送ってこられたもので、早速辞書を片手に簡単な返事を書きました。昔だったら実際に来られる前にお互いを知り合うなんて中々出来なかっただろうに、インターネットの普及はほんとに良いものですね。一ヶ月間、何度かのメール交換で事前の予備知識が生まれてコミュニケーションの溝を埋められますね。IT社会バンザーイ!

禅に興味?
みちのくが始る街からの通信 6:18
我が家に来月半月以上、ホームステイされますイタリアン娘・キアラちゃんの実像が判りかけてきました。イタリア北部、ベニス近くのパドバ郊外の田舎町・アルビニャゼーゴに住む学生。父親は建築家、母親はイタリア語の先生、本人は獣医学を学んでいる。仏教や禅に引かれ、空手を習ってる日本びいきのようです。三島由紀夫も読んだが好きじゃないとか。ああ良かった・・・。

再開
みちのくが始まる街からの通信 10:6
しばらくこの雑文を休んでいる間に本当に色んなことがありました。
我が家初のホームステイ受け入れ、そのためでもあった酷暑の庭づくり、想像だにしなかった友人企業の破綻ショック、体調の低下、そしておぞましきテロ事件、狂牛病・・・。変化の激しさに心落ち着けて身辺雑記を綴る余裕などなく時が流れ、季節はもう秋。
この間の出来事についての雑感はいずれ何らかの形で綴っていきたいが、今日はとりあえずささやかなHPにご訪問の皆様に休筆のお詫びを申し上げます。

中村医師のアフガン情勢報告 10:15
水島広子さんのメルマガから
このところマスコミにもしばしば登場している、ペシャワール会代表の
中村哲医師が民主党の勉強会で話をしてくださったのです。中村医師は、
1984年からパキスタンとアフガニスタンで医療活動を続けてこられ、
2000年8月からは医療活動の一環として水源を確保するための井戸掘
りなどもされています。ペシャワール会の活動のおかげで、アフガニスタ
ンの東部一帯では、日本の国際貢献は十分に認知されているとのことです。

現在のアフガニスタンの状況を知るために大変貴重なお話だと思いました
ので、以下に概略を記します。

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●アフガニスタンは世界で最も対日感情の良い国の一つである。タリバン
も例外ではない。アフガニスタン人が日本について知っていることは「日
露戦争、ヒロシマ・ナガサキ」。つまり、北からの圧力と米英との対立、
という国際環境がアフガニスタンと日本では似ているという親近感がある。
また、日本は欧米諸国のように価値観を押しつけたりしない、気前が良い、
ということも評価されている。中村医師自身、日本人であるということで
生き延びた経験が2度や3度ではない。
 だが、日本が米英による攻撃を支持したということによって、「敵の敵
は味方」だったはずの日本への感情が微妙に変化してきているのが心配。
中村医師たちの活動もやりにくくなりそうだ。

●日本の役割を云々と言う前に、ぜひとも現地の実状を知ってほしい。日
本は何もわかっていないじゃないか、と言われるような対応をして日本の
恥になるようなことだけはしてほしくない。

●今のままでは、カブール市内だけでも人口百万人のうち一割がこの冬を
越せずに確実に死ぬ。今、アフガニスタンに必要なのは水と食糧である。
テロが発生したり、それを支持する人々がいるという背景には、追いつめ
られた現地の人々の心情がある。水と食糧が満たされない限り、この構造
はなくならない。

●「難民支援のため」と言うが、難民とは誰か。アフガニスタンからパキ
スタンに逃れ出る難民を待つのはむしろ非人道的である。カブールだけで
も10万人が死ぬという状況であっても、アフガニスタンの人は、よほど
のことがない限り国境を越えない。パキスタンに出てきた人を救う前に、
アフガニスタン国内の人たちを救ってほしい。短期的には水と食糧の支援、
中期的に必要なのは、雇用機会を増やすことである。

●パキスタンやアフガニスタンでは、武器を持って歩いていると何らかの
敵意を持っていると思われる。丸腰の平和があるか、という議論があるが、
あのあたりでは丸腰の方が安全である。

●タリバンについて。報道されている姿は実際とは異なる。一番大きな問
題は、ニュースソースが北部だけだということ。アフガニスタンの3分の
2以上を構成するパシュトゥン族の動きが全く報じられていない。
タリバンの大半の兵士は「普通のお百姓さん」。そもそも、アフガニスタ
ンでは、各地域の長老会が地域にとって重要なことを決めるという方法で、
権力が成立する。タリバンもそうやって受け入れられた。

タリバン侵攻前のカブールでは、市街戦・婦女暴行・略奪が日常茶飯事だ
った。カブールにタリバンが侵攻してきたとき、多くの市民がホッとした。
誰も前のような無政府状態を望んでいない。今は世界一治安が良い。見せ
しめの処刑はあるが、ケタが少ない。以前よりずっと血なまぐささはない。
パシュトゥン族の多くは、タリバンの崩壊を望んではいない。タリバンに
協力して北部同盟と戦っているところもある。タリバンに対しては、過激
な政策をとらないよう圧力をかけている。

●オサマ=ビンラディン氏について。一般のアフガニスタン人は決して良
い感情は持っていない。対アラブ感情はもともと良くない。
ただし、アフガニスタンでは「客」という言葉に特別な響きがあって、自
分の命にかけても客を守らなければならない、という感覚がある。
タリバンも、本音では「自分から出ていってくれれば」というところだと
思う。もしかすると、目立たぬように国外退去させるかもしれない。本音
と建て前がずれているので、圧力をかけすぎて追いつめると、かえって硬
直化して逆効果になると思う。

●現地からの報告によると、米国による食糧投下については、ジャララバ
ードとカブールについてはまともなものはなかったとのこと。宣伝の割に
は大したものは落とされていないので、人道的なポーズではないか。
日本は「ポーズ」ではなく、本当に人道的な気持ちを持ってやれば、政治
的にも良い結果になると思う。


★最後に、中村医師ご自身が書かれた文章の一部を抜粋します。

「帰国してから、日本中を沸かせる『米国対タリバン』という対決の構図
が、何だか作為的な気がした。テレビが未知の国『アフガニスタン』を騒
々しく報道する。ブッシュ大統領が『強いアメリカ』を叫んで報復の雄叫
びをあげ、米国人が喝采する。湧き出した評論家がアフガン情勢を語る。
これが芝居でなければ、みなが何かに憑かれたように思えた。私たち文明
は大地から足が離れてしまったのだ。
 全ては砂漠の彼方にゆらめく蜃気楼のようである。アフガニスタン! 
茶褐色の動かぬ大地、労苦を共にして水を得て喜び合った村人、井戸掘り
を手伝うタリバン兵士たちの人懐っこい顔・・・回顧は尽きない。『自由
と民主主義』は今、テロ報復で大規模な殺戮戦を展開しようとしている。
おそらく、累々たる罪なき人々の屍の山を見たとき、悪夢にさいなまれる
のは、報復者その人であろう。瀕死の小国に世界中の大国が束になり、果
たして何を守ろうとするのか、私の素朴な疑問である。」

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